総務省主催のふるさとワーキングホリデーで浦河観光協会で約2週間働きながら滞在し、とんがり4町を巡った2人のコラムをご紹介します。
アポイ岳ジオパークのまち、様似町
アポイ岳はとても興味深い山なんです!アポイ岳は日高山脈に位置する標高810.5 mの山です。
しかし、このような低山であるにもかかわらず、高山植物が咲くのです。この理由として、まず、土壌が植物の生育阻害成分が多く含まれた「かんらん岩」という岩石で形成されていることが挙げられます。2つ目は、太平洋から3 kmしか離れていないため海霧の影響で、日光が遮られたり気温が低下したり、気候条件が高山と似ていることが考えられます。特に、マントルにあったときのままの状態のかんらん岩が地上にあらわれるということは、世界的に見てもとても珍しく、それゆえに注目されています。
ビジターセンター館内にはダナイトをはじめとする様々な種類のかんらん岩の実物が展示されていました!世界各国から発見されたかんらん岩が展示されており、それぞれに解説も載っていました。私は、イタリア産の金雲母-角閃石かんらん岩が気に入りました!かんらん岩は、主にかんらん石や斜方輝石、単斜輝石の3種の鉱物から形成されています。このかんらん石の宝石がオリーブ色をしたペリドットです。かんらん岩自体も少し緑がかった色をしています。まち中でも、ときどき砂利のようなところに、かんらん岩が使われているそうなので、緑がかった砂利を見つけてみてください。
お昼ご飯に伺ったのは、水鶏さんです。このお店は、国鉄のディーゼル車の車両を再利用している店舗になっています。とっても雰囲気のある素敵なお店で、今回はチャーメンをいただきました。本州にはないメニューで、麺がラーメンのあんかけ焼きそばのようなご飯です。ボリューム満点でとても美味しかったです!
最後に、マルサン工藤商店さんでタコマンマのかまぼこを購入しました。プレーン味やエビ入りなどのバリエーションがあり、今回は昆布入りを購入してみました。タコマンマというのは、タコの卵のことを指すらしく、このかまぼこにはヤナギダコの卵が使用されています。普通のかまぼことはだいぶ異なっていて、初めて食べる食感で、でも白身魚のような味で、美味しかったです。
あとは、家へのお土産に様似町観光案内所で根昆布を購入しました。昆布は浜によって味が違うそうです。浦河のものと比べてみようと思います!昆布を買ったときの包装は、かんらん岩を偏光顕微鏡で見たときの模様をイメージしているそうです。この包装は、私もかなり気に入っていたのですが、家での評判も高かったです。また、観光案内所は、旧様似駅を利用していて、お店になっていない部分には今もそのままに残っていました!
執筆者 渡邉果奈