ふるさとワーキングホリデーやおてつたび、ワーキングホリデーなどを利用してとんがり4町で
”ちょっと暮らした”わかものが、コラムを書いてくれました。地元にいると気づけない?魅力を再発見してみませんか?
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とんがりロードをめぐる旅
初めまして。浦河町にある神馬建設にて広報を担当しているあやかです。
こちらの記事ではとんがりロードの魅力を紹介させていただきます!
とんがりロードとは、広尾町・浦河町・様似町・えりも町を結んでいる三角形のドライブコースのことです。
とんがりロードをめぐることで、4つの町の魅力を一度に味わえる、満足度抜群の素敵なコースなのです!
この記事でその魅力の全てをお伝えすることはできませんが、私が訪れた中で印象的だったスポットをいくつかご紹介できればと思います。
まずは、観光地としても有名な襟裳岬。
襟裳岬は、風速10m/s以上の強い風の吹く日が年間260日を超える「風の岬」です。
私が訪れた際も、車を降りるや否や「寒い!」と感じるほどの風が吹いていました。
冬に行く際は防寒対策必須だと思います!
風に吹かれつつ雄大な自然を感じることができる場所です。
襟裳岬にある「風の館」では、風にまつわる様々な体験や見学ができます。
とくに「えりも風体験」というコーナーでは風速25m/sを体感することができ、大人も子供もはしゃげるスポットになっています!
(私も観光に来ていた小学生たちとちゃっかり風体験を楽しんでしまいました。笑)
また、襟裳岬からは岩礁に群れをなすゼニガタアザラシを見ることができます!
風の館には望遠鏡があってアザラシの姿を間近に捉えることができますよ。
私は日本で野生のアザラシが見られると思わなかったので、感動しました!
外で望遠レンズを使って写真撮影をしたい!という場合は、まず風の館でアザラシの居場所を確認することをお勧めします(^ ^)
野生動物といえば、襟裳岬から広尾町に向かうまでの街道で、野生の狐と鹿に会うことができました!
こうやって少しドライブするだけでたくさんの動物たちと出会うことができるのも、自然豊かな北海道だからこそだと感じました。
次にご紹介するのは広尾にあるKikuchi Farmさん!
Kikuchi Farmさんには、北海道全体の牛のうち0.24%しかいないとされるスイス原産の牛、ブラウンスイス牛がいます。
そんな牛たちの牛肉やミルクを使ったお料理、ジェラートなどをいただくことができるのです。
「牧場で牛を食べるなんて残酷…」と思われるかもしれませんが、Kikuchi Farmさんは「大切に買ってきた牛を大切に食べたい」という想いでカフェでのお料理提供やお肉の販売を行っています。
だからこそ消費者である私も、普段の食事以上に「大切に命をいただこう」という想いで食事に向き合うことができました。
多くの美味しい食べ物がある北海道だからこそ、生産者の方々の想いに触れる機会も多いです。
その想いを知るとより一層、大切に・美味しく食べ物をいただくことができると感じました。
Kikuchi Farmさんでは通信販売も行っているようなので、北海道に行く機会がなかなかない、という方にも是非一度ご賞味いただきたいなと思いました♪
Kikuchi Farmさん以外にも、広尾地区ではたくさんの牛たちを見ることができましたよ!
そして最後に、私が滞在していた浦河町について少しご紹介できればと思います。
北海道というと、先ほどの写真のような「広大な土地、農地や牛たち」という光景を想像される方も多いと思います。
ですが、浦河町は違います! 浦河町最大の産業は競走馬!
多くの生産牧場があり、車を走らせるとあちらこちらで馬の姿を見ることができます。
引き締まった筋肉と美しい毛並みを持ったサラブレッドたちの姿は圧巻です。
春には、小さな仔馬たちの姿も見ることができるそうです!
そんな馬たちと触れ合える場所として、「AERU」という施設があります。
引き馬から乗馬まで、そして乗馬1つとっても初心者から上級者まで、多くのコースが用意されておりどなたでも楽しむことができます。
私は乗馬をしたことがなかったので、引き馬をさせていただきました。
終了後、馬に「ありがとう」と声をかけるとしっかりこちらの話を聞いているような感じがして可愛かったです!
AERUでは功労馬も暮らしており、競馬好きの方にはたまらない空間だと思います。
時々馬が顔を覗かせてくれることもあります。
さらに、こちらは馬と触れ合えるだけでなく、宿泊もできるのです!
長期滞在して、たくさん乗馬を楽しまれる方もいるそうです。
馬と触れ合うだけでも楽しいのですが、せっかくなら競走馬とその産業についても勉強したいところです。そこでおすすめなのが、「サラブレッドタクシー」。
私は3時間のコースで、通常の観光では入れないようなところまで見学させていただきました。
たとえば種馬専用の牧場。第一線を退いた馬の中から選ばれし馬がセカンドキャリアとして種馬になることができます。
ディープインパクトの子供も、種馬としてこの牧場で暮らしていました。
この記事に全ては書ききれませんが…
競走馬のキラキラした世界だけでなく、その裏にある多くの課題についても運転手さんからご説明いただき、とても考えさせられました。
馬は繊細な生き物で、牧場の方々にとって関係者以外の人間が牧場に入るのは本来避けたいことだと思います。
それにもかかわらず、こうして学びの機会をいただけることは本当にありがたいと感じました。
ただ楽しく観光するというだけでなく、きちんと町の産業について伝えたい、という浦河町の姿勢も素敵だと感じました。
最後、少々真面目な文章になってしまいましたが、とんがりロードには豊かな自然、美味しい食べ物、学びの場が沢山あります。
複数の地域の良さをまるっと味わえる「とんがりロードをめぐる旅」
ぜひ道外の方にも、そして地元の方にも体感していただきたいです。
「地元なんて…」と思うかもしれませんが、道外から来た私にとってとんがりロードの周辺には魅力がたっぷりありました!
地元の方にも改めて「まち」の良さを感じていただけたら嬉しいです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!