ふるさとワーキングホリデーやおてつたび、ワーキングホリデーなどを利用してとんがり4町で
”ちょっと暮らした”わかものが、コラムを書いてくれました。地元にいると気づけない?魅力を再発見してみませんか?
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はじめまして。
今年の夏にふるさとワーキングホリデーを利用し浦河町で2週間滞在していたそうじろうです。
今回僕は数ある就業先の中でうらかわ優駿ビレッジAERU(以下AERU)を選ばせて頂き、レストランのホールや一部のフロント業務をさせていただきました。
今回は2週間にわたる浦河町での生活を関東地方出身の僕目線で書かせていただきます!!
まず浦河町はサラブレッドの生産・育成が盛んな町で、町の至る所に牧場があります。広い土地で馬がのびのびしている様子は圧巻です!浦河町では馬が町の産業や経済にとって重要であるので道路沿いにこのような「馬優先」「馬横断注意」といったような看板があり馬が道路を横断する(主に平日に横断が多いです)際、車が止まらなければなりません。その看板を見るたびに普段馬と接する機会がないが故に馬に対して慎重に接しなくてはならない、と自戒していました。
また、馬は暑さに弱く夏場では昼間でも厩舎で過ごす馬が多いため乗馬体験施設でも体験時間を短縮し馬の健康に気を遣っています。僕が浦河町に滞在していた8月下旬は本来暑さのピークを越え最高気温が20度台のはずでしたが今年は30度を超える日が珍しくなく自宅に冷房をとりつけることを検討される現地の方もたくさんいらっしゃいました。
馬のほかにも昆布や夏にとれる「すずあかね」といういちごの生産が盛んです。すずあかねはさっぱりとした酸味が特徴で主にケーキに使用されます。町内にある洋菓子屋さんでもすずあかねを使ったケーキがあり、生クリームの甘さとすずあかねの相性が良く最高でした。町運営のいちごハウスにもお邪魔し、すずあかねをそのまま食べた時もやはり酸味が強かったですがいちご本来の味がしっかりとしておりここでしか食べることが出来ない貴重ないちごでした。
浦河町の市街地にもお邪魔させて頂きました。まずお邪魔したのは「ぱんぱかぱん」です。
「ぱんぱかぱん」は町内外問わず人気のパン屋さんで僕が伺った13時頃には売り切れ続出という人気ぶりです。個人的にはクリームパンが好きです!そのほかにも多くの種類のパンを作っており全種類コンプリートしたい!と思うくらいおいしかったです!オーナーの方やワーホリで「ぱんぱかぱん」で就業していた方々もすごく優しくして下さり感謝です。店内には海を眺めながら休憩することができるイートインスペースもありのんびり休むことができました。
次にお邪魔したのは浦河観光協会です。ここで浦河町のお土産を買うことができます。最高級の日高昆布やはちみつなどが販売されているなか、僕はゲストハウスMASAGOの昆布ラーメンと昆布ふりかけを買いました。
次に、僕がワーキングホリデーの就業地として働かせて頂いた、AERU の魅力をお伝えしたいと思います!AERUは全国でも珍しく乗馬が体験でき、数々の功労馬も見学できるホテルです。GⅠで優勝経験があるスズカフェニックスやオウケンブルースリなどがAERUでのびのび過ごしています。また2023年2月に息を引き取ったウイニングチケットもAERUで余生を送っていました。8月までAERUに設置されていたウイニングチケットの献花台にはGⅠ優勝時の優勝レイやファンのメッセージなどがあり改めてウイニングチケットの偉大さを感じました。
また、AERUの乗馬体験をさせて頂きました。今回乗せて頂いたのは近所の乗馬クラブから最近来た24歳のミレニアムくんでした。乗馬の際、自分で馬に指示を出して進むことが出来るのですが、ミレニアムくんはマイペースで指示を出してから実際に動くまで間があり少し焦りましたが自分で馬を動かせるわくわくと都市部では体験できないような非日常感あふれる経験が出来ました。
AERUの宿泊部屋のうち、ウイニングチケットプランで利用できる部屋がありそこにはウイニングチケットが日本ダービーで優勝した時の着順掲示板を再現した幕があり、競馬ファンなら気分が上がること間違いなし!!
AERU内にはレストランもありボリューミーな料理を楽しむことができます!特に浦河町のソウルフードである「かつめし」は肉厚のカツにシンプルな醤油だれで味付けされたかつ丼で、浦河町に来たら必ず食べていただきたい一品です。
また、僕はワーキングホリデーとして滞在していたため休日には浦河町から足をのばしとんがりロードを巡ることもできました。とんがりロードは浦河町、様似町、えりも町と広尾町の4つの町をつなぐドライブコースで、見どころがたくさんあります。その中で北海道最南端の襟裳岬に行きました。ドライブやバイクのツーリングで訪れる観光客の方々が多くいらっしゃいました。目の前に広がる太平洋は絶景です!襟裳岬には「風の館」という施設があり風が強い襟裳岬を建物内からゆっくり見ることもできます。襟裳岬のそばにある食堂ではこの地域ならではの料理を頂くことができ、僕はつぶ貝が入ったうどんを頂きました。
さらに帯広に行くこともできました。(車で2時間ほど)地元の方々に人気の豚丼や帯広に工場がある柳月のお菓子も食べることができました。浦河町から帯広に向かう途中の道路では左右に牧場が広がっており北海道ののどかで広々とした土地を生で感じることができこれが北の大地か!!と感動しました。
今回の滞在を通じて都市部では経験することのない自然はもちろん、浦河町ならではの人と人との繋がりやあたたかさを感じることができました。個人的に意外だと思ったことがあって、現在浦河町で暮らしている方の中に浦河町出身の方々はもちろん、関東出身の移住者の方々も多数いらっしゃったことです。僕は埼玉県出身ですがコミュニケーションをとっていく中で埼玉県に縁がある方と地元トークで盛り上がることもあり緊張がほぐれ町の雰囲気に溶け込みやすかったです。また、AERUで働いているオーストラリア人の方とも出会い英語でコミュニケーションを取ったり翻訳アプリを使い楽しく話すこともできました。僕自身が幼少期にオーストラリアに住んでいたこともありオーストラリア人の方と英語で話したことが貴重な機会で且つ少し懐かしく感じました。さらに、交流会で関わったゲストハウスMASAGOのオーナーの方やそこで宿泊していた同世代の方々と楽しく過ごすことができました。浦河町は個人経営の飲食店や施設が充実しています。2週間の滞在では完全には網羅することのできない個性あふれる浦河での楽しみ方は多種多様です。皆さんも海と山両方を味わうことのでき、人柄があたたかい最高の浦河ライフを送ってみませんか?
最後までお付き合いありがとうございました!